第9回 浜松医科大学 同窓会 学術奨励賞 受賞者に伺いました


北山康彦氏

北 山 康 彦 氏

Kitayama Yasuhiko

(医学科8期生)


静岡済生会病院  臨床検査科  病理科長


Q1. 受賞の喜び

第9回浜松医科大学同窓会学術奨励賞をいただき、本当にありがとうございました。意外とレベルの高い賞で近年受賞するのが難しくなってきていると聞いていましたが、今回は競争率が前年度より低かったのでラッキーだったと思います。この受賞を励みに、これからも医療・研究両面で精進していきたいと思っております。

Q2. いつ頃から、どのようなきっかけで今回のテーマに取り組まれたのでしょうか

8−9年前興味本位でタッチ細胞標本を使ったFISHをやり始めました。蛍光顕微鏡がとても古くて感度が悪かったので、何とか感度を上げる方法はないかと考え、試しにマイクロウェーブをちょっとだけかけてみたら、驚くほど鮮明なシグナルが得られたのがきっかです。その後すぐにこれを応用して、その頃不可能と言われていたパラフィン切片を用いて、少し条件を変えてやってみたところ今まで見たことも無いような極めて綺麗なシグナルが得られて感動したことを覚えています。

Q3. 今回の研究でご苦労された点は

臨床の情報を得るのに苦労しました。家族歴や予後、抗がん剤や放射線歴がいい加減で細かく調べるのが大変でした。臨床医も次から次に変わるので調べるのが困難なケースもありました。

Q4. 近 況

色々な技術や診断法に関するいくつかの特許出願や、企業と共同で数種類ほど機器の開発も進めています。

Q5. 今後の課題

出来れば産学連携で事業を起こしたり、今までの遺伝子診断法とは全く違った新しい診断法や検査法、治療法を開発したいと思っています。

Q6. 開学30周年を迎えた母校へ一言

もっと外部に窓口を広げて、一般病院の先生方の中にもとても優れたアイディアや技術を持っている人がいるので、共同で研究や開発をやっていけるようなシステムを作って欲しい。特に全く新しい方法に基づく極めて市場性のある事業の推進などがもっとも手っ取り早いと思います。

2004.12.7