
![]() 加 藤 明 彦 氏Kato Akihiko(医学科6期生)県立静岡がんセンター 腎・内分泌代謝科部長
過去に数多くの優秀な論文が選ばれている中で、今回のような地道な研究を選んでいただき、心より感謝申し上げます。本研究は、日本透析医学会賞(木本賞)にも選ばれており、今まで継続してきた仕事がトータルで評価されたと思っています。
米国エモリー大学に留学した時、主任教授のMitch博士が腎栄養学を専門とされていたため、筋肉の分解機序に興味を持つようになりました。1998年に帰国後、丸山病院に勤務するようになり、多くの長期維持透析患者が痩せており、心血管死することに気づきました。そこで静岡県立大学の小田巻先生・熊谷先生、丸山病院の田北先生・古橋先生と共同で、透析患者における慢性炎症と低栄養・動脈硬化の関連を検討するようになりました。
今回のような臨床研究は、いかに的確にまとめるかがポイントです。常に新しい動向を把握し、タイミングよくまとめる点に苦労しました。
平成14年4月から静岡県立静岡がんセンター腎・内分泌・代謝科に勤務し、腎疾患から糖尿病・内分泌疾患まで含めた幅広い診療をしています。
維持透析患者における低栄養や動脈硬化に対し、きちんとした治療を確立することが課題と考えています。
自分が学生の頃、早く浜松医大にも伝統が欲しいと思っていました。開学30周年を迎え、各講座にはそれぞれの個性が育っています。今後は、世界に発信する基礎的・臨床的研究が数多く出るよう、診療や研究レベルを上げ、皆が気持ちよく、前向きに仕事ができる大学になって欲しいと思います。
|