第7回 浜松医科大学 同窓会 学術奨励賞 受賞者に伺いました


小谷仁人氏


小 谷 仁 人 氏

Masato KOTANI

医学科第10回生







浜岡総合病院 内科学 医長


Q1. 受賞の喜び

平成4年に大学院に入学してから足掛け10年にわたり研究中心の生活を送ってきましたが,今回の私の研究が母校の同窓会に認められて非常に嬉しく思っています。

Q2. いつ頃から、どのようなきっかけで今回のテーマに取り組まれたのでしょうか

私は内分泌科医です。内分泌学はリガンドとその受容体の関係が重要な位置をしめしています。私は大学院で prostaglandin E2 の受容体(EP3)を同定したので,次のステップとして何かリガンドとなる物質を発見しようと考え,1998年頃から orphan G protein-coupled receptor に着眼して研究を進めてきました。

Q3. 今回の研究でご苦労された点は

私の研究は,製薬会社やベンチャー企業間での競争が厳しい分野なので,実験のために生活時間の大半を費やすことが必要でした。このため,家族と一緒に過ごす時間を見つけるのに苦労しました。

Q4. 近 況

私は,今回の研究が基礎研究者として活躍するには不十分ですが,臨床医としては十分なものと考えています。そこで,研究生活に区切りをつけて,故郷の静岡県で医師不足が深刻な地域の公立病院に勤務することにしました。

Q5. 今後の課題

同じ病院にずっと勤務することは患者さんを最期まで診ることになるので,良い人間関係を築き治療内容を長期的に考えることが必要です。非常に多い患者さんを相手にどこまで医療の質を高められるかが今後の課題です。

Q.6 その他

私は,臨床に追われて忙しい毎日を送っていますが,これまでに養った分子生物学の知識を用いて内分泌疾患における新しい遺伝子異常を臨床の場で一生かけて探したいと思っています。