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糞便中の COX-2mRNA を標的にした診断法による大腸癌スクリーニングの有用性
Potential Usefulness of Detecting Cyclooxygenase 2 Messenger RNA in Feces for Colorectal Cancer Screening. Gastroenterolgy 2004, 127: 422-427. |
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[目的]大腸癌が急増しており、その対策が急務である。現在世界的に、便潜血検査による癌検診が行われ一定の効果を上げているが、感度(進行癌で約15%、早期癌で50%以上の偽陰性の存在)や特異度が低い(約5%の偽陽性)ため、さらに感度・特異度の高い検査法の開発が期待されている。 最近、遺伝子変異を糞便から検出する大腸癌診断(DNA-based stool assay )の開発が精力的に行われている一方で、RNA を対象とした診断法は足踏みの状態にある。そこで我々は大腸癌の80%以上に高発現している cyclooxygenase 2 (COX-2)mRNA を、糞便中より検出する大腸癌診断法(Fecal COX-2 assay)を開発し pilot study を行ったので報告する。 [方法]当科に精査治療入院し、内視鏡的・病理的に診断された大腸癌29例、対照群22例を対象とした。対象者の糞便から細胞分離を行わない新しい方法で RNA を抽出し、RT後 nested PCR で COX-2 と比較対照のため carcinoembryonic antigen (CEA) の検出を試みた。 [結果] Fecal COX-2 assay の感度、特異度は各々90%(95%信頼区間73%−98%)、100%(95%信頼区間 85%−100%)であったが、Fecal CEA assay では 100%(95%信頼区間 85%−100%)、5%(95%信頼区間2%−23%)であった。Dukes 分類での検討ではA:3/4、B:13/14、CまたはD:10/11であり、部位別では右側大腸癌では5/7、左側大腸癌では21/22であった。両検査ともに高感度であったが、特異度の点で Fecal COX-2 assay が優れていた。 [結論] Fecal COX-2 assay は高感度、高特異度な大腸癌検出法であることが判明した。今後さらに癌と正常者の解析を増やす必要があるが、当検査法は大腸癌検出の有望な手段として大いに期待される。 |