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尿道下裂責任遺伝子 CXorf 6 の同定
CXorf 6 is a causative gene for hypospadias. Nature Genetics 38(12):1369-1371, 2006. |
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男性性分化異常症ににおける外性器異常は多彩であり,その中には出生男児の約 0.5%に認められる尿道下裂が含まれる。われわれは,Xq28 に位置する遺伝子 CXorf 6 を対象として,男性性分化異常症患者 166 例における変異解析を行い,3家系 4例の尿道下裂患者において,3種類のナンセンス変異(E124X, Q197X, R653X )を同定した。さらに,変異を有する患者の白血球において CXorf 6 の RNA 量が減少していることを見出し,変異体が生体内で Nonsense mediated mRNAdecay の機序により分解されることを明らかとした。 なお,この解析中に3種類のミスセンス変異が同定されたが,これらは疾患との連鎖が否定され,病的意義を持たない多型と結論された。ナンセンス変異陽性患者4例における臨床症状は,陰茎基部に開口する尿道下裂であった。外性器以外には異常所見は認められず,出生後の内分泌的検査所見は正常であった。 ヒト cDNA を用いた解析では, CXorf 6 が性腺,外陰部皮膚を含む広範な組織において発現していることが確認された。さらにマウス相同遺伝子が,雄では胎児期の性分化臨界期において精巣セルトリ細胞とライディッヒ細胞で一過性に発現し生後では発現しないこと,雌では胎児期から妊孕性獲得年齢までは卵巣でほとんど発現していないが成獣期の卵胞顆粒膜細胞で強く発現していることが明らかとなった。 以上の成績は, CXorf 6 が新規ヒト性分化異常症責任遺伝子であることを世界で初めて示すものである。変異陽性患者では,性決定臨界期の胎児精巣(レイディッヒ細胞)機能不全により,一過性に男性ホルモン分泌が障害され,外性器異常が生じると推測される。 |