第22回 浜松医科大学 同窓会 松門会 学術奨励賞 受賞者に伺いました


夏目氏

夏 目 統 氏

(医学科27期生)


本学小児科学講座  助教


Q1. 受賞の喜びをお聞かせください。

この度は学術奨励賞を賜り誠にありがとうございました。奨励賞の選考に携われました先生方に感謝申し上げます。
   研究で賞を頂くことは初めてで、受賞式ではとても緊張いたしましたが、これを励みに、次の研究に挑戦していきたいと存じます。

Q2. いつ頃から、どのようなきっかけで今回のテーマに取り組まれたのでしょうか

食物アレルギーを発症するメカニズムが経皮感作であり、逆に経口摂取は免疫寛容をもたらすのではないかという知見が集まるにつれ、 食物を乳児期早期から食べた方が食物アレルギーが予防できるのではないかと考えられるようになりました。 しかしそれを指示するランダム化比較試験が無かったため、今回の研究が行われました。

Q3. 今回の研究でご苦労された点は

臨床研究ですので、研究参加者のリクルートに苦労いたしました。丁寧に説明しなければ同意取得も研究継続もしてもらえないことを肌で感じ、 CRC や研究補助員などの重要性を再認識いたしました。

また、苦労ではありませんが、データ管理についても医師が行っているデータ管理と、 専門家が行っているデータ管理では全く質が異なることも学ばせて頂きました。

そして何より研究の最も大切な点は研究計画書であるということを再認識いたしました。 次の研究を計画するにあたり、浜松医大の臨床研究管理センターの小田切先生、永田先生、橋本様、倫理委員会の先生・担当者様には非常に丁寧にご指導を頂いております。 以前の自分であれば正直面倒だと感じる内容でしたが、今ではその指導内容の重要性を強く感じられるようになりました。 研究で苦労しないためにも、最初に丁寧に準備することの重要性を学びました。

Q4. 近況をお聞かせください。

現在は小規模ですが食物アレルギーの治療に関する臨床研究を計画立案し、先日登録第1号となりました。 また国立成育医療研究センターを代表とするアレルギー疾患全般を予防できないか検討する国内多施設共同研究に参加しております。

Q5. 今後の課題あるいは今後取り組みたいことは?

アレルギー疾患に罹患している人は急激に増加しています。成人期に治療困難になる患者さんの多くが小児期から発症しています。 治療もさることながら、それを小児期にどう予防できるか、今後の課題とできればと考えています。

Q6. 今後の同窓会に望むことは??

今回学術奨励賞を拝受し、達成感とともに、次への研究の意欲となりました。今後とも継続した若手研究者への支援をお願い申し上げます。

また、近年の臨床研究、臨床検体を用いた基礎研究とともに UMIN 登録の必須化など、初期の研究計画が重要視されているかと存じます。 生物統計家、CRC、臨床研究管理センターなどへの後押しを頂けましたら幸いに存じます。



あらためて学術奨励賞の受賞おめでとうございます。今後もますますのご活躍を期待しております。