第24回 浜松医科大学 同窓会 松門会 学術奨励賞 受賞者に伺いました。

安 井 秀 樹  (医学科第24期生)

本学救急部 助教

【受賞論文】
Early coagulation events induce acute lung injury in a rat model of blunt traumatic brain injury.
American Journal of Physiology, Lung cellular and Molecular Physiology 311: 74-86, 2016

Q1. 受賞の喜びをお聞かせください。
   この度は、浜松医科大学同窓会学術奨励賞を賜り誠にありがとうございます。 卒業生としてこのような名誉ある賞を受賞させていただき非常に嬉しく思います。 この場をお借りし、浦野教授、留学先の Castellino 教授、Ploplis 教授をはじめご指導いただいた諸先生、選考委員の先生方に厚く御礼申し上げます。
Q2. いつ頃からどのようなきっかけで今回のテーマに取り組まれたのでしょうか。
   大学院時代に医生理学教室浦野教授、鈴木准教授のもとで、基礎実験と凝固線溶系に関する勉強をさせていただき、 頭部外傷後の凝固障害に興味を持ちました。 また頭部外傷後に肺障害をきたした症例を実臨床で経験し、発症機序に大きな疑問を抱き、 米国ノートルダム大学留学を契機に今回のテーマに取り組ませていただいております。
Q3.今回の研究でご苦労された点はどのようなことでしょうか。
   留学先の同僚に頭部外傷後に遠隔臓器(肺)で障害を起こすことを理解していただくことに苦労しました。 また凝固因子の量を定量化することに苦労しましたが、免疫(蛍光)染色の手法を用いて解決することができました。
Q4.近況をお聞かせください。
   専門は呼吸器内科ですが、大学救急部の助教として救急外来の診療にも従事しております。 救急診療では外傷から内科疾患まで幅広く急性期医療を学びつつ、人命救助ならびに研修医、学生の指導などを行っております。 また、呼吸器診療では学内外の諸先生のご指導ご協力を仰ぎながら慢性閉塞性肺疾患や難治性喘息に関する臨床研究を行っており、 研究活動や国際学会発表も継続して行っております。
Q5.今後の課題、あるいは今後取り組んでみたいことは何でしょうか。
    頭部外傷後の肺障害に関するさらなる発症メカニズムの解明、治療戦略の確立を目指して実験を継続していきたいと思います。 また慢性呼吸器疾患と凝固線溶に関する研究を持ち上げていきたいと思っております。
Q6.今後の同窓会に望むことをお聞かせください。
   この度、学術奨励賞をいただけたことで大変大きな励みとなりました。 引き続き研究に取り組まれる先生方へのご支援を継続いただきたいと思います。

この度は学術奨励賞の受賞おめでとうございます。今後のさらなるご活躍を期待しております。